Lulu's Sky

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社会人初フライト 驚きの新たな滑空場

ほんの数日前、「新入生向けに座学を」と部活の後輩に依頼されて

1年生に対してオンライン座学をした。

出会った事のない子たちに、グライダーを実際に見た事のない子たちに、画面越しで話すのは少し緊張する。

それでも、聞いていた子たちが笑ってくれる表情や、思いがけず聞いていた2年生以上の後輩からの言葉が凄く嬉しかった。

 

“航空部をやっていて良かったこと“をテーマに魅力を話していたら、

私はいつの間にか、また「空が飛びたくなっていた」

 

そんな思いが通じたのか、梅雨が続く日々を打ち破り晴れてくれた日曜日。

私は、自転車を走らせていた。

目的地は、妻沼ではない、新たなグライダー滑空場。

 

30分位こいでいた時、市街上空に動く物体を見つける。

「グライダー!!!」

見えるグライダーを追う。

風を感じながら、グライダーを追っかけながら、走る自転車っていうのは、最高に気持ちいい。

 

グライダーを目で追いながら走り続けたら、ナビ無しにいつの間にか滑空場に着いていた。

 

「初めまして」と「社会人グライダークラブ」の地に初めて足を踏み入れた。

6機もある様々なグライダー、

そして何より L/Dが50、翼長が18mもある機体に心が躍る。

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曳航される機体が、着陸する機体が目の前を通る。 

久しぶりの光景に、ワクワクする気持ちが止まらない。

 

そして、文化の違いも次々に飛び込んでくる。

・学生時代当たり前だった、パラシュートもヒューズも存在しない曳航索。

・滑走路が途中曲がっていて、出発地点からウィンチが全く見えない。

・その為に、離陸直後すぐにウィンチ方向に偏流をとる機体 ・・・

 

学生時代の「当たり前」と違い過ぎて、「え!?」と驚く事が沢山ある。 

その違いが、その驚きこそが、新しい滑空場を訪れる醍醐味なのだと感じた。

 

そんな様子でいたら、自分の体験搭乗の番はすぐに回ってきた。

「次のDuo Discusに乗ってもらいますね~」って言われて、これまた驚き。

 

体験搭乗で、あのDuo Discusなんて、凄い贅沢!

そして初回で体験搭乗だし、後席で景色を楽しむのかな~とのんびり思っていたら、

「曳航は特殊なんでやりますね。あと上空から着陸まで自分でやってね。

チェックポイントは600フィートで、幅も自分で決めて飛んでね。」

と初めての土地にも関わらず、さらーっと説明されただけでいきなり操縦を任され、これまたビックリ!!

 

ふわふわビジター気分が一転、「自分のパス信じて飛ぶぞ!」と身が引き締まる。

そしていざこうやって自分が搭乗してみると、目の前にウィンチが無いのが不思議で不思議で仕方ない。

 

索をつけて、「準備よし」

このドキドキ感、久しぶりだ。

 

機体が動き出して間もなく、ふわっとグライダーが宙に浮かぶ。

そして離陸後すぐに偏流をとりながら、ぐんぐんとあがっていく機体。

「あぁ、この感じだ」と、目の前に広がる青い空と白い雲を眺めながら、空に身を委ねる。

 

1200フィートで離脱。上空からの景色にこれまた驚き。

そこは妻沼の田舎ののどかな風景とは違う、完全なる「街」! 

高いビルも建っていて、凄く新鮮な景色。

 

そんな新たな景色を見ながら、すーっと入る初動の気持ち良さに浸っていたら、

緊張はどこかへ、楽しさが勝り

7分間のフライトはあっという間に過ぎていた。

 

航空部生活を思い出した。

じりじり照り付ける太陽は確かに暑くて、それでもやっぱり

「空を飛ぶのが好きなんだ」

 

そう感じた、梅雨の合間の晴れた日曜日

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メキシコ就労ビザ取得の流れ「就労~面接予約編」 コロナでビザ取得停止?!

メキシコで働こうと思っているそこのあなた!

現在のメキシコ就労ビザ取得の方法をまとめてみました。

 

  1. 手続き実務編
  2. 現在、コロナで大変な中で就労ビザとれるの?!という現状編

の2段編成でお伝えします。

 

実際の手順が知りたい方は1のみ、

反対にコロナで大変な中、ビザ取得はどうなっているのか現在の状況が知りたい方は直接2にお進みください!

 

 

1実務編

~メキシコ就労ビザ取得までの流れ~

①メキシコで雇ってもらえる会社を探そう 

 (→後日、メキシコ就労の方法詳しく書きます!)

②雇用が決まったら、パスポート番号等必要事項を会社に伝える。

③現地企業が就労ビザの申請をメキシコのお役所にしてくれる。

④数週間待つと、メキシコの役所がビザ取得の為の面接手続きに必要な書類を企業経由で送ってくれる。

(メールで届いたら、印刷しておくと良い)

⑤その書類に(NUT番号)という手続き専用の番号が記載されている。

この番号をGETすると、ビザ取得の面接の予約が出来る状態になる。

⑥予約した日時に東京赤坂にあるメキシコ大使館に行き、面接を受ける。

⑦面接終了&手数料を払うと晴れて、就労ビザがその場で発行される!

 

~面接の予約手続き~

 ①メキシコ大使館のHPにアクセス。

https://embamex.sre.gob.mx/japon/index.php/ja/2018-09-19-07-11-07/2018-09-19-07-11-33

 ②ページを進んでいくと、「MEXITEL」という面接を予約するシステムへのリンクがある。

「MEXITEL予約サイト」の青文字からリンクに飛べる)

「MEXITEL操作方法」のっているのでこちらも参考に。

 この記事ではこの操作方法のページでは分からなかった部分や

 スペイン語の日本語訳を書くようにしています!)

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③「MEXITEL」のページへ。

④「MEXITEL」のアカウントを作る。(以下の画像参考)

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⑤必要事項を記入すると、メールが届く。

⑥メールからリンクをクリックすると、本登録完了。

 これで面接の予約が出来る様になる。

⑦予約の為の必要記入事項を埋めていく。(日本語訳と選ぶべき項目は以下の通り)

 ・País(国):Japón (日本)

 ・Documento:VISAS(VISAの申請)

 ・Trámite: CON PERMISO DEL INM (INMの許可を得ての手続き)

    ・NUT:書類に書いてある数字

  ・No.pasaporte パスポート番号 

  (パスポート番号をいれると、氏名・生年月日・性別は自動入力される)

 ・Correo electrónico メールアドレス

  (これもアカウント登録したアドレスが自動入力される)

 ・ Teléfono domiciliio (自宅の電話番号)

 ・Teléfono Móvil (携帯の電話番号) 

  ※携帯の番号のみの記入で問題無かった。

 

⑧以上を入力して進むと、カレンダーが出てきて、希望の日に面接の予約がとれるようになる。

 

 

2コロナで大変な中、果たして面接出来るのか?!

 

必要事項を入力してカレンダーが出てくる。

4月・・・毎日「No disponibilidad」(予約不可)と表示される。

さすがに4月は一杯なのか~と思い、次のページ5月へ。

5月・・・またもや毎日が「No disponibilidad」(予約不可)

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まさかの予約満席! 

流石に6月はいけるでしょ~と思い、次ページ6月へ。

6月・・・何の表示もなくなる。

 

・・・「なぜ?!」

 

これは何かがおかしいと思い、メキシコ大使館に直接連絡。

回答は

現在、コロナの影響で緊急時以外VISAの発行手続きを停止しております。

少なくとも5月末までは面接は行いません。 

6月以降に面接が可能かどうかは5月にホームページを通じてお知らせする予定です」

という事であった。

 

成程、だから5月までは予約不可状態で、6月は空欄だったのか。ふむふむ・・・

って冷静に分析してる場合ではなく、

・・・「何だってえええ?!」

 

東京都の緊急事態宣言が出されてから2週間。

コロナの影響はついに大使館にまで及んで、ビザ発行業務さえも止まっているんだなと、その深刻さをひしひしと感じる。

 

という事もあり、現在メキシコ大使館はVISAの発行を行っていない。

(2020年4月20日現在)

少なくとも面接は6月以降に行う事に。

 

ビザが発行されぬ事には、メキシコに行く事は出来ないけれど、

今は気長に待つしかない!

また面接を行えるようになったら、その事も書きたいと思います!

Vamos a esperar tranquila^^

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コロナ情勢の中で

 「コロナのせいで」

ここ1、2カ月の間で何度この言葉が放たれただろうか。悲しみやため息、時には怒りと共に。

卒業旅行、4年間の部活動の最後の合宿、卒業式…と楽しみにしていた色んな行事が無くなっていく。

同じように、楽しみにしていた事が無くなり悲しみに暮れた人は多いと思う。

 

毎日ニュースでは、コロナの特集。増え続ける患者数。ついには緊急事態宣言も出た。

桜が満開のこの時期に外へ出かける事も、会いたい人に会う事も出来なくなった。

青々と晴れた空が、かえって皮肉だ。

 

皆が落ち込む中、私も同じように落ち込んでいた。

 

「なんで、あんなに当たり前だったことが出来ないんだろう」

と、友達や大切な人たちと笑いあった情景を思い出した。

 

その瞬間、ふとしたことに気づく。

「当たり前なんて、ない」

「当たり前だと思い込んでいたことは、決して当たり前ではなく、かけがえのないこと」であった。

 

友達と気軽に遊びにいくことも、休みには実家に帰省して家族に会う事も、部活動することも、どこか新しい場所へ旅行に行く事も、全部当たり前ではなかったのだ。

人に恵まれ、そして安全な環境に恵まれて初めて出来る事。

 

そんな恵まれた環境にいたことに気づかされる。

その時から、鬱々とした心の曇天に、小さな光が差し込んだような気がした。

 

今は、「生きているだけで儲けもん」

 

先は見えない。沢山の死者に、経済も世界規模で大幅に落ち込む。

第二次世界大戦以来の試練」とも言われている。

 

それでも、あけない夜はない。

 

少し前までは、外に出れない状況で見る真っ青な晴天が憎たらしかった。

でも今は、朝起きてカーテンを開け、澄んだ青空を見ると、すがすがしい気持ちになる。今日も1日頑張ろうと思える。

 

新社会人としての職場では、分からない事だらけだが、毎日新しい事が学べて凄く楽しい。

 

今日は先輩が、仕事が終わってから時間をかけて縫ってくれたというマスクを、入ったばかりの私にも渡してくれた。

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そのマスクを手にした瞬間、心に灯りがともった。

人の優しさが、あたたかくて、あたたかくて。

 

コロナ情勢の中、どうしても不安で心は曇りがち、イライラする事や落ち込む事は誰にだってある。

1人1人それぞれに、出来なくて辛い事、やるせない思いも沢山あるはずである。

 

でもそんな時こそ、ギスギスした気持ちになるのではなく、

人を思いやる事で、この大変な時期も乗り越えられるのではないだろうか、

と手作りのマスクが思わせてくれた。

 

きっといつか、孫に「あの時は本当に大変だったんだよ」と笑い飛ばせる日がやってくる。

そんな未来を思い描きながら、感謝の気持ちと共に今出来る事をひとつずつ。

 

大学卒業とメキシコ就職

 

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2020年3月大学を卒業。

ワクワクと不安を胸に抱き、東京という新天地に飛び込んだ4年前。

その時の自分には全く想像出来ない大学生活が待っていた。

 

 

4年間、運営やグライダー操縦の難しさと空を飛ぶ楽しさに全力をかけた航空部。

 

異文化の中で揉まれ、新しい価値観や生き方を学んだ1年間のアメリカ留学。

 

「世界一貧富の差が激しい国」を肌で感じたと共に、

お金では決してはかれない愛について教えられた南アフリカでのインターンシップ

 

毎日が新鮮で、悩んで、泣いて、笑っての

ジェットコースターのような4年間を経験させてもらった。

 

全部「これを4年間でやりたい!」なんて最初から考えていたわけではなく、

きっかけがきっかけを呼び、色んな挑戦への連鎖が起こっていった。

 

そして大学4年生春、ひょんなことをきっかけに「メキシコで働きたい!!」と

日本の就活が始まる1週間前に決意して、

そこからいきなりゼロの状態からスペイン語の独学勉強を始める。

 

毎日朝から夜まで文字通り部室に籠ってひたすらスペイン語勉強の日々。

部室の鍵を借して下さる警備員さんに

「おはようございます」「ありがとうございました」の1日に2言しか日本語を発さない日々に

話すのが大好きな自分は一度絶望しかけたり・・・。

 

しかし、その苦労が報われたのか

メキシコでの就労可能になるレベルまでスペイン語を話せるように何とかなった!

 

4年前、「英語を話せるようになりたい!」と思って英米文学科に入学したのに、

今ではスペイン語を話しメキシコで働く事になるとは、人生は本当に予想がつかない

 

予想がつかないからこそ、この無限大の可能性があるからこそ、

人生は心底面白いものと心から感じる。

 

私は「やりたい!」と思い立ったら、達成するまでとにかく突っ走ってきた。

そんな自分に「やめなさい」と止める事無く、いつも応援してくれた寛大な両親に心から感謝している。

 

今はコロナウィルスの問題もあり、メキシコの就労ビザがいつおりるのか、いつ行ける事になるのだろうか、メキシコでもコロナが爆発的に流行してしまったらどうしようか、

と分からない事ばかりで不安も沢山。

 

でもまずは明日から始まる日本本社での研修を精一杯受けるべく、

新しい生活を元気よくスタートさせたいと心に決めた!

 

沢山笑いあった人達と中々会えなくなることは、とても寂しいけれど。

別れは新たな出会いの始まり。

この4年間で出会えた人々に感謝して、また一歩踏み出す!

国連創設75周年記念講演  参戦!

 

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国連が創設されてから75周年を迎える今年2020年。

2020年1月17日に国連大学で行われた記念講演に参加してきた。

 

キャサリン・ポラード国連事務次長

(管理戦略・政策・コンプライアンス担当)

が来日されての講演。

 

講演について2点を簡単に紹介する。

  1. 講演内容
  2. 印象に残った言葉・感想

 

 1. 講演内容

ポラード氏、Hong-Sok Kwon氏、村林 弘文氏から

  • ポラード氏の国連での歩み
  • 国連が向き合っている世界の現状
  • 国連で働く事
  • JPO制度について

 

についての話を聞くことが出来た。

 

国連で働く日本人としては

  • 227名 (男性37%、女性63%)
  • 27名 JPO制度での採用

という現状である(講演より)

 

国連分担金は3位とお金は出しているが、職員数は8位と少ない日本。

(外務省HPより)

フィールドで働く人間を求めている!

 

狭き門ではあるが、自分自身もJPO制度にチャレンジしたい!

 

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2. 印象に残った言葉・感想

講演中色々考える事はあったが、特に心に残ったのは

質疑応答の際、「若い世代へアドバイス・メッセージはあるか」と質問した時に返ってきた答えだ。

 

「Have Passion, then have an interest in the world and people」

                ー情熱を大切に。 そして、世界と人に興味を持ってー

 

そしてそのあとに続いた、最も心打たれた言葉

 

「Try to Learn Every Day」 

    ー 毎日学べー

 

シンプルだけど、どんっと心の中でその一言が響き渡った。

 

--------------"最近、毎日何か新しいことを学んでいたかな?"

自分に問いかけた時、答えはNOだった。

 

子供のころは、毎日新しい事を学ぶのが当たり前だったのに、

大人になるにつれ、どんどん「新しいこと」を学ぶ機会が少なくなる。 

 

本来「学ぶ」場である学校にいる時だってそうだ。

テスト・受験の為にただ作業として知識を詰めこむ事。

大学でも、念仏の如くブツブツ唱える教授の授業に何の面白さも見出せない事。

そんな環境に身を置いて、学ぶ楽しさをどこかに忘れてしまっていた。

 

でも、何か新しいことを知った時の喜びは何にもかえられない

という事を久しぶりに思い出した。

 

どうして虹はできるのか、それを知って無邪気に喜んだ子供の頃のように

新しいことを知ることを毎日楽しめる人でありたい

 

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(表参道にそびえ立つ国連大学にて)

スペイン語試験SIELE再受験?!&ドキドキの結果発表

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2019年12月20日

記念すべきスペイン語国際試験SIELE初受験。

にも関わらずトラブル続出で、まさかの口頭試験受けれない・・・というハプニング発生!

 

・そもそも、スペイン語試験SIELEって何?

・試験中のハプニングって何が起こった?!

 

については、前回記事に書いてあるので気になった人はチェック!

 

lulusky.hateblo.jp

 

こういう経緯で口述試験が受けられず、絶望的な状態であった。

 

「試験本部のスペインは3週間クリスマスバケーション中だから、

気長に待ってね☆」

という担当者の恐ろしいアドバイスの元、

時にはまだか~と思いながらも気長に待った。

 

そして、休暇明けの1月7日。返信は来ず。

あぁ、やっぱりスペイン・・・すぐに来るわけないよね・・・

と半ば納得&諦めモード。

 

しかし、その約10日後の1月18日にある一通のメールが!

差出人は「Equipo de Soporte SIELE」 SIELEサポート本部から!

 

き、キターーーーーーー!

 

スペイン語で書かれたメールには、

口述試験が評価出来なかったから、

もう1回口述試験のパートだけ受けれるよ!」

と書かれていた。

 

Dios mio・・・! 神様、仏様!

さすがにまったりスペインでもしっかり対応してくれた

 

という事で、○○日に再受験したいという事を伝えると、

本部が勝手に予約を入れてくれ

「予約出来たから、あとは行くだけでいいよ!」と返信がくる。

 

そして1月末に口頭試験のパートだけを受けてきた。

本来なら読解→聴解→作文→口述と3時間位頭を使った後に口述試験を受ける事になるが、

すぐに口述試験だったので頭スッキリの状態で受験が出来た。

 

SIELEの結果が出るのは通常3週間以内。

 

しかし今回は他の試験の採点が終わっていたからなのか、1週間後に早々と結果が出た。

「結果が出たよ!」というメールが届く。

 

ドキドキしながら採点結果を開くと・・・

 

「読B1 聴B1 書B2 話B1」

 

よっしゃ!!!!

全ての科目において目標としていたB1~B2レベルが取得出来ていた!

 

一般的にB1レベルからがメキシコ就労に応募できる基準条件、B2があれば選べる職種の幅が広がると言われている。

(英語試験TOEICで例えるとB1=550~785点、B2=785~945点)

 

スペイン語ゼロの状態から、9ヶ月間日本で独学ながらもここまで持っていけた!

 

リスニングが4技能の中で1番弱かったので、メキシコ渡航前には特に力を入れて強化していきたい。

NETFLIXスペイン語のドラマを見たり、

スペイン語交流会で積極的にネイティブ同士の会話を聞く事で伸ばしていく。

 

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~余談:スペイン語をやるぞと覚悟した頃の自分~

 

4月に私は「1年でスペイン語B1レベルまで話せるようになりたいんだ!」

と大学のスペインのネイティブの教授に話しにいった。

 

教授は「無謀だよ」

「君はチャレンジャーだね」 そう言った。

 

―無謀―

その言葉をスペイン語を教えている教授から聞いた時は、正直怖かった。 

「ダメなの? 私がやろうとしている事って無謀? 不可能?」と大きな不安に襲われた。

「日本にいながら独学で、約半年で新しい言語を話せるようになるのか?」と自分の中でも確信はなかった。

 

しかし「無謀だ」と言われても諦めたくなくて

「やるしかない!!!」と覚悟を決めた。

 

だから部室に毎日朝9時から夜10時まで籠って、受験生の如く勉強した。

その成果が実ったのか、何とかメキシコ就労可能レベルまでスペイン語を身につける事が出来て正直ホッとしている、、、

 

きっと、人間本気になれば、出来ないことは無いのかもしれない。

かの有名なナポレオンが「余の辞書に不可能はない!」と言ったように。

 

9ヶ月の間、時には逃げ出したくなった時もあるが、

努力家の友達からもらった合格のお守りがいつも背中を押してくれていた。 

ありがとう

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スペイン語試験を無事クリアしたので、

次はメキシコで働くための就職活動がスタート!

果たしてメキシコでの仕事は見つけられるのか?! 【To Be Continued...】

 

スペイン語試験SIELEを受けてきた!【まさかのハプニング続出?!再受験?!】

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まずSIELE(シエレ)とは何ぞや?

SIELE= Servicio Internacional de Evaluación de la Lengua Española 

(直訳:スペイン語国際評価サービス)

簡単に言うと、スペイン語の読む・聴く・書く・話すの4技能の能力を測れる試験

 

イメージし易いように英語界で例えるなら               

TOEIC(読む、聴くのみ)         

TOEFL(読む、聴く、書く、話す※パソコン受験) ≒SIELE

IELTS(読む、聴く、書く、話す※紙受験)  ≒DELE

なので、SIELEはスペイン語TOEFLだと思ってもらえれば分かりやすい!

 

スペイン語検定は日本主催だけど、DELEとSIELEは世界基準で認められている試験なのでスペイン語圏の留学や就業を希望されている方が

「私のスペイン語力これ位あります!

だからこの大学に入れて下さい!or

ここで働かせて下さい!(千と千尋風)」

と自分のスペイン語の能力を相手に示せるものとなっている。

 

従来の定番スペイン語試験DELEとの大きな違いは、

  • 紙ではなくパソコンで受ける!
  • 結果が出るのが早い!(DELE=約3ヶ月、SIELE=3週間以内)
  • 受験回数が多い!(DELE=年3回、SIELE=毎週)

といったところだ。

 

受験時間は

読む(60分)聴く(55分)書く(50分)話す(15分)の計180分=3時間。

聴く問題と書く問題の間に15分の休憩が挟まれる。

 

現在このSIELEは東京市ヶ谷にある「セルバンテス文化センター」のみで受験が可能だ。

 

興味がある人、将来的にSIELEを受験しようと思っている人は

【SIELEの詳しい説明、 SIELEとDELEの細かい比較が分かるサイト】

https://tokio.cervantes.es/jp/siele_spanish_certificate/info_siele_spanish.htm

【SIELEのデモ問題が一通り解けるサイト】

https://examendemo.siele.org/

をチェックするのがおススメだ。

 

簡単に概略を話すと、こういったスペイン語の試験なのだが、この試験SIELEを12月末に受験してきた。

以下は受験体験記となる。

 

スペイン語を勉強し始めて8ヶ月。大学4年生時は殆どの時間をスペイン語の勉強に時間を費やしてきた。

だから試験当日は、程よい緊張感と今までやってきた分出しきるぞという気合に満ち溢れていた。

実際試験を受けてみても、デモの通りであるし、今までの問題をやってきた分スルスル解く事が出来ていた。

 

(凄くいい感じに解けてる!最高!)という気持ちで試験は始まった。

しかし、そこからだった、大問題が発生するのは。

 

~数々のハプニング まとめ~

【ハプニング1】

リスニング Tarea3終了後、Tarea4に行こうとしたら

「No conexion del internet」という画面が出てきてインターネットの接続が切れて問題が解けなくなる。

 

(なに?!)

最初は焦るが他の受験生もなっていたようだ。

→試験官を呼ぶとシャットダウンさせられ、違うパソコンで再度ID・パスワードを入力しログインし直し再開。

 

【ハプニング2】

ライティングパート、書き始めようとキーボードを打ったら大文字しか出てこない

→試験官を再び呼び直してもらう

 

【ハプニング3】

休憩後スピーキングパート開始。 問題に入る前のマイクチェック画面にて

「Micrófono no aceptado por computadora」(=マイクがパソコンに認証されていない)と出る。

→再度試験官を呼ぶ。シャットダウン、ログインを繰り返してもマイクが使えない。

最終的に違うパソコンに移り直し、再度ログインして受験再開。(5~7分位はパソコンが使用出来なかった)

 

もうここまで色んなハプニングが起こると、ああ、また出たか位の心の余裕が生まれてくる。

 

【ハプニング4】

スピーキングTarea2終わり、Tarea3に進もうとしたら

「El examen ha terminado」(=試験は終了しました)と画面上に出る。

 

(あれ?また問題か~。よし試験官を呼ぶか~)と思いながら、4度目のハプニングは焦りも一切無く、

「また問題が発生したのですが、これはどうしたらいいですか?」と試験官に落ち着いて聞いていた。

 

しかし。次の瞬間恐るべき言葉が聞こえた。

「試験は終了です。15時で。もう解くことが出来ません」

大問5問中3問も残した状況で私のスピーキング試験は終了した。

 

(???!)心の中で叫んでいた。ムンクもビックリだ。

(これは私のせい?いやいやいや、違う違う。明らかにシステム上でのミスが連発して時間がとられたために最後までとけなかったんだ、運営側の責任だ)と頭の中で整理する。そして

「これは試験上のシステムで沢山の問題があったからですよね、どうにかして下さい!」

という事をスペイン語で試験官に必死に伝えていた。

 

その必死な訴えに返ってきたのは残念そうな顔と回答。

「我々にはどうにもできない。日本の受験会場は場所を貸しているだけだから。

このシステム上の問題が起こった事は試験官としてスペインの本部には報告する。

しかし本部は現在クリスマス休暇中。12月20日から1月7日までの3週間は休み。

1月8日から再開よ。きっと本部から直接メールが行くでしょう。

私達には全部受け直しか、一部受け直しかは分からない。でも本部が対応するのを待って。」

という何とも辛辣な回答であった。

試験官の連絡先を聞くも「個人的な連絡はとれない。」おまけに

「クリスマス休暇が明けて、仕事始まっても正直本部からいつ連絡が来るかも分からないわ」 

という何とも恐ろしい言葉が降ってきた。

 

さ、さすがスペイン!

 

もう、「受けられないよ」「私たちにはどうしようもない」

って言われたときには、はい??!って焦りと悲しい気持ちになった。

悔し涙出そうになる手前まで動揺していたし、どうにか頼む!という思いだった。

 

それぐらいショックだった。

だってここまで一生懸命勉強してやっと試験だ!って臨んだのに。

これ終わったらひと段落!年末は勉強から解放だ!って思っていたのに。

 

そんな落ち込みだったが、

不思議なもんで、少し時間が経てば気持ちが切り替わるのが超絶ポジティブ人間である自分。

 

これはきっと神様からのお告げなんじゃないかと思うようになる。

「お前ここで終わったらほっと一息ついてたやろ!

でもお前さん、メキシコで働くんやろ!そしたらテストに満足せずもっと勉強するんやで!

せやないと、メキシコ行った時に言葉分からんくて大変やからな、泣いてまうで!

だから今勉強しといて、後で楽しなはれ!

もっとレベルアップ、おぬしならできるで!」

 

そう神様が言っているに違いない。(なぜか関西弁の心の中の神様)

 

あと神様はこうもアドバイスしてくれた。

これが外国ってもんやで!

メキシコ行ったらこんなの、もっと大変なこと、はちゃめちゃなことがざらやで!」と

 

確かにそうだ。日本にいると全てが完璧で不都合な事なんて殆ど出会わない。

電車も時間通りピッタリに来る国だ。

 

けど日本の外出たら、そんな日本の当たり前は通じない。 

海外ではハプニング=通常だ。

これは1年間アメリカに住んでいた時に、痛感した。

ATMにお金は吸い込まれるし、カスタマーセンターに連絡してもまともに取り扱ってくれないし、レッカー呼んだら30分で来ると言っていたのに3時間後に来るし。

そんなことばっかりだ。

正直大変だ。でもそれが面白いんだ。

 

メキシコでは色んなハプニングが待ちに待っているだろう!

失敗もハプニングも笑い飛ばせるそんな人になれるよう、メキシコで修行してくる!

 

といった経緯で、2019年12月20日から今日に至るまでSIELE本部(スペイン)からのシステム不備への対応を気長に現在も待ち続けている状況なのであった・・・

 

【・・・つづく To be Continued】

 

【航空部史上1番幸せな日】青山Discus移行・同期の1stソロ

 

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入部してから、ずっと憧れの存在だった青山Discus。

世界選手権にも出場するような有能な機体。

先輩や教官が「Discusはいいよ~、全然違う!」と皆口を揃えて言ってるのを何度も聞いて

1年生の頃から「いつかあのDiscusに乗る事」が私の夢だった。

 

アメリカでライセンスを取得して、戻ってきてから日本の資格に書き換え。

そこからも苦労は絶えなかった。

なかなか滞空出来ない苦しさ、求められる操縦レベルの高さ。

 

同期3人が乗り回す姿を見て、乗りたいと思い続けながらも日々は過ぎていった。

同期のはると「卒業までに絶対乗ろうね」何度も言い続けていた。

 

Discus移行の日は突然にやってきた。

はるがDiscus移行することが決まって嬉しい気持ちになっていたら、

私もピストから青山23で搭乗するよう指示が出る。

これは絶対Discusチェックだ・・・と、かかるプレッシャーは半端では無かった。

 

丁寧に丁寧に操縦して着陸する。上手く決まった。その後深田さんに報告しに行くと「よし、Discus乗れ!」と言われた。「つ、ついに・・・!」心が震えた。

 

まさやにシート慣熟をしてもらった後、ほんの少し雨がぽつりぽつりと降る中で出発の時はやってくる。

かなが「るるちゃんの翼端やりたい」と言ってくれて、出発前まではるとうっちーが側にいてくれた。

キャノピーを閉める。もう機内には自分だけだ。

「次にあげるのは、ファーストDiscusです」ようちゃんの無線が聞こえてくる。

緊張で心が締め付けられる。

「楽しもう、とにかく安全に帰って来よう」

そう自分に言い聞かせ、後輩からもらった胸元のお守りを優しく撫でた。

 

張り合わせ。緊張を打ち破るかの如く、機体がスッと引かれる。

「出発!」無線が響く。

短い地上滑走の後に機体が宙に浮く。もうここからは自分で操縦するしかない。

恐る恐る操縦桿を引いていく。

安全高度を超えて、どんどん上昇する。

ふっと横を見ると、そこには色鮮やかなオレンジのウィングレットが目に飛び込んできた。

この堂々たるウィングレットの姿が頭から忘れられない。

「私、本当にDiscusに乗っているんだ」と実感した瞬間だった。

 

「ウィンチパワーカットしまーす!」

無線が聞こえて、丁寧に滑空姿勢に入れ離脱する。

索が切り離され、もう自分だけで空を飛んでいた。

音の静かさに驚かされ、第1旋回をしようと少し手を動かした瞬間に機体が動き始めた。

その驚愕のスピードに衝撃を受けた。

まるで魔法がかけられているかのようだった。

 

第2旋回を終え、機体はぐんぐんと前に進む。ランウェイの方を見る。

ひらけたキャノピー。そこから見える、ランウェイは今まで見た景色とは別物だった。

今までに300回以上空から見下ろした妻沼のランウェイな筈なのに、何かが違った。

ピストの方を見た瞬間に、送り出してくれた深田さんと同期の事が思い浮かんだ。

言葉では形容しがたいが、あの時見降ろしたランウェイにはあたたかさが詰まっていた。

 

そんないつもとは何かが違う特別なフライトはあっという間だった。

楽しみながら、緊張しながらも、何とか無事に着陸した。

停止してキャノピーをあけると、「おかえり~!!!」という声と走ってくる同期の姿が私を包み込んだ。

機体から降りる時、私の足は震えていた。

 

乗せてくれた深田コーチに搭乗終了の報告に行くと、「よくやった」と右手を差し出してくれた。

握り返したその手は優しく、あったかくて。嬉しくて嬉しくて深田さんに抱きついた。

4年間、上手く飛べない時もあって、そのたびに悔しい思いを沢山してきた。

でもここまで頑張ってきてよかった。そう思えた瞬間だった。

 

喜んでいる間はつかの間。

「るるさんおめでとうございます!でも降りてきて早速何ですが次のクールでリトやって欲しいです!」とピストからお願いされる。

急いではるとDiscusの前で写真を撮る。

ずっと同じように苦しみながらも頑張ってきたはると一緒にDiscus移行できて、肩を組んで写真をとれたのはこの上ない幸せだった。

 

もうこんな嬉しい時は無いのではないかと思い込んでいたが、それを凌駕する事が起こる。

リトリブで索を1回曳いてウィンチ側にいると、「次の曳航はダミーでお願いします」という無線がハンディから聞こえてきた。ウィンチマンが「了解。ちなみにどなたですか」と聞く。

「4年のうっちーさんです」

!!!!心の中でドキドキが高まる。

頼む、頼む、ダミーをクリアしてソロ出てくれ。そう願う。

そしてうっちーのダミーが行われ、1クールが同時に終了する。

結果が気になりながらも、私は索をひかなければならない。

私までドキドキしながら索をひいているランウェイ中盤でのことだった。

ハンディから聞こえてくる

「ウィンチ、ピスト。次の2索目はうっちーさんのソロです」

「うっちー!!!!」喜びのあまりリトを運転しながら心の中叫んでいた。

そしてすかさずハンディをとった。

私「ピスト、リト。2年生のリトマンって搭乗近いですか?」

ピスト「近いです」

私「ち、ちなみに他のリトマンはどうですか?」

ピスト「次の1発目法政乗ります」

私「ぎゃーっ」

もう心の叫びは本物の声へと化していた。

正直うっちーのファーストソロを近くで送り出したかったから悔しかった。

でも仕事は全うせねば、と気持ちを切り替える。

索を引ききってリトを降りると、2年生のリトマンが「るるさん変わります!」と走ってきてくれた。

もう感謝の気持ちしかなかった。

「ありがとう!!」言い、2番セットされているAGへダッシュした。

AGの側に立つうっちーの目には既に涙が浮かんでいた。

「うっちー、泣くのはまだ早いよ!」そう元気に声をかけながらも、正直私の目からも涙は出ていた。

うっちーが乗り込む。縛帯を閉めてキャノピーを閉める。

その表情からは緊張が痛いほどに伝わってきた。

「大丈夫だからね、いつも通り!楽しんできてね!」と励ます。

「レリーズオープン、クローズ」といいレリーズをつける。

自分がひいてきた索で、レリーズを機体とつないで、同期のファーストソロがあがる。こんなにも航空部の仕事をしていて良かったと思えた時は無かった。

機体にレリーズがついたのをしっかりと確認して立ち上がる。

「いってらっしゃい!」そう声をかけ、機体から離れた。

 

そして出発。機体は離陸し、あっという間に上まで上がる。

「りだーつ!」グランドにいるクルー全員の声と視線が1つになっていた。

「離脱高度430レフトターン」その声はとても落ち着いていた。

旋回している様子を見守る。

緊張していると不思議なものでフライト時間はあっという間に過ぎて、着陸の時。

進入している機体を見守りながら、「いい感じ、そのまま、そのまま」と無意識に声が出てしまう。

うっちーは綺麗にフレアをかけて着陸した。皆で機体のもとへ走って駆け寄る。

うっちーは機体から降りて、「よかったぁあ・・・、生きてる」と言葉を漏らし涙とほっとした笑顔で一杯だった。

機体をショルダーして、教官と話し終わってピストの方にいたうっちーをぎゅっとする。

抱き合いながら、2人揃ってボロボロと涙がこぼれていた。

 

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長年の夢である青山Discus移行は死ぬ程嬉しかった。

しかし、それ以上に同期のうっちーのファーストソロは、自分の事よりも何倍も嬉しかった。

この4年間の中で1番に幸せな日となった。

4年間フライトも仕事も幹部も一筋縄ではいかなかった。忙しくて、大変で、悲しい時もあって。

でもその辛い事を乗り越えて頑張ってきてよかった、と心の底から思えた。

 

もう残された航空部人生は残り3ヶ月。3合宿。

毎日晴れたとしても訓練出来る日数は12日。

複座・単座含めても空を飛べるのは残り10フライトか、もしかしたら5フライトも無いのかもしれない。

後悔のないように、大切に飛行する。

このメンバーと一緒にいれる残された合宿を120%楽しむ!

 

2019.12.26

東京で見れる熱いフラメンコ!

スペインといったら…

芸術、スペイン料理、明るい雰囲気、

そして何といっても有名なフラメンコ!

 

でもフラメンコって中々見る機会がない、

スペインまで行くのはちょっと厳しい、

そんな人が多いのではないか。

 

そんな悲しみを打ち破るべく、東京でフラメンコを楽しめるレストランを紹介したい。

 

アクセスが便利な新宿にある「Tablao Flamenco Garlochi 」

レストランはお洒落な雰囲気で、ショーが始まる前も楽しめる。

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といっても私、今回が初めてのフラメンコ鑑賞。

テレビで見た事はあり、ある程度想像はできていたものの、生のフラメンコは私のイメージを大きく覆した。

 

魅力は大まかに分けて3つ。

 

1つ目は力強いステップ

ダンダンダンダンッ

暗いステージの中、淡いスポットライトとは裏腹に凄いボリュームの音が会場を一気に包む。

その音の正体はダンサーがステップを踏む音だ。

「足だけでこんな音出る?!」

とびっくり仰天。

本当に迫力がある。

フラメンコのダンサーがステップを踏む動作で、アキレス腱が割れたという人がいるという逸話を隣で友人が説明してくれたのだが、開いた口が塞がらない。

 

力強いステップと共に男女が激しく踊り合う。

ステージの中ではソロパートもあって、ペアダンスだけではなくソロ時の動きも必見。

 

2つ目の魅力は、生演奏で紡がれる音

 

生演奏っていうのはやはり感動するが、

ただの生演奏ではない。

ー「音」を作り出しているー

そんな表現の方が正しいかもしれない。

 

ダンサーの後ろにギタリスト1人と歌い手2人の計3人が常駐していて、

フラメンコに必要不可欠な熱いメロディを生み出す。

ギターと声と手拍子と足拍子。

この4つの要素だけで、こんな音楽になるのかと驚きが隠せない程巧妙だ。

手拍子と足拍子というのも表現にそぐわない気がする。

何故ならば、もはや手が音階を奏でるように1つの楽器に変化していたからだ。

手拍子1つとっても、高い音、低い音、まくしたてる様な雰囲気、リラックスする雰囲気、色んなバリエーションを多様な叩き方で作り出す。

 

手拍子と足拍子だけでもドキドキするのに、それに加えて、聞いていて気持ちよくなるまっすぐな歌声。

時折挟まれるソロの歌がフラメンコの踊りをより引き立てる。

 

 

 そして3つ目の特徴であり、私にとって最大の魅力

ダンサー、歌い手、ギタリスト5名が生み出す掛け合いの面白さだ。

 

ダンサーが踊る後ろでギタリストと歌い手の3人は真剣に、ダンサーの足や手の動きを力強く見つめる。

 

何故そんな熱い視線が送られているのか。

今回のフラメンコは即興スタイルで、

次にどんな動き、リズムがくるのか演奏者達すら、誰も予想できない。

知っているのはダンサーのみ。

ダンサーが主導権を握り、次に何をするかを足や手の動きでバックの演奏者に示すのだ。

だからバックの演奏者達は、まるで初めて火を発見した原始人の如く、じっとダンサーの動きを見つめている。

その視線に逆に観客が釘付けになってしまう。

正直、バックの演奏者にこんなに目がいくショーは今までになかった。

 

そして次のステップが決まると、今度は楽しそうにリラックスして音を奏で始める。

 

時には歌い手同士でアイコンタクトをしている。

歌い手A「どっちが次ソロ歌う?」

歌い手B「お前の最高な歌声、次聞かせてやれよ」

そういった言葉が聞こえてきそうだ。

 

勿論実際には、口頭での会話は一切存在しない。

それなのに、彼らがお互いに語りかけている言葉が想像できてしまうのだ。

それ程に気持ちいい表情と、お互いの信頼。

そして、その無言の表情のやり取りの後に片方が歌いだすと、もう一方はそれを心から楽しむように、その歌い手を見つめて気持ち良さそうな顔になる。

 

ダンスも音も最高だったが、

私にとって1番衝撃を受けて感動したのは、

このメンバー同士の声なき掛け合いだ。

熱い視線と心だけでメンバー全員が通じ合い、美しい1つの作品を生み出していた

 

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2時間のフラメンコ鑑賞はあっという間。

一緒に頂いた美味しいスペイン料理や4回も変わった色鮮やかな素敵な衣装も相まって、フラメンコショーは私を熱く、幸せな気持ちにさせた。

 

こんなにもフラメンコが素敵なものだとは思いもよらなかったが、

私はすっかりその魅力に取り憑かれてしまった様だ。

 

(編集後記)

第2外国語としてスペイン語を学んでいる大学生や過去にかじったことがある大人も多い。

しかし、スペイン語習ったところで日常生活で使う機会は殆ど全くなくて、学ぶモチベーションはどんどん無くなっていく…

そんな人が多いのではないだろうか。

 

そんな時は日本にいてもスペイン語圏の文化に触れてみるのが1番だ。

美味しい料理、生の文化に圧倒される。

フラメンコでは、ショーの最中に投げかけられる合いの手だったり、ショー終了後にスペイン語を聞く機会もあって、

「あ、この単語しってる!」とか

「え、今の掛け合い何て言ってるんだろ!スペイン語が分かったらより楽しめそう!」

といった感情と共に

自然ともっとスペイン語を知りたくなる気持ちが生まれてきた。

 

語学は教科書で学んだって何も面白くない。

実際の場で触れて初めて楽しくなるし、学ぶモチベーションも湧いてくる。

 

だからどうだろう、フラメンコに限らず

気になる国のレストランや文化イベントに行ってみるのは?

きっと、感じたことのないワクワクや面白い人との出逢いに満ち溢れているに違いない。

 

⚠️注意:スマホ等での写真・ビデオ撮影可能時間はフィナーレに設けられていて他の時間は禁止されている。

指示があるまではショーを自分の目で楽しもう!

(本記事での使用写真も撮影許可時に撮影)

ソーシャルビジネスフォーラム2019参戦! 【衝撃の6時間半】

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11月20日、15:00~21:30計6時間半のソーシャルビジネスフォーラム2019に参加してきた。

このフォーラムの感想を一言で表すとするのならば、

この6時間半は、大学4年間の授業60コマ計1400時間に相当する価値がある」という事だ。

 

・ソーシャルビジネスとは何か?

 =ソーシャルビジネスとは、社会問題を解決するビジネス。 

社会問題とは社会生活に支障をきたす大きな問題(貧困、難民、環境汚染、人種差別、男女差別等)

儲からない、手がかかるというイメージのためマーケット=世間から放置されてしまっている。

しかし、本来この社会問題こそ働く私たちが取り組むべき事柄。

 

1人約40分程で、計8人のゲストスピーカーのスピーチ並びにパネルディスカッションを聴講した。

1つ1つの講演は話が始まると内容の面白さにすぐに惹きつけられて、集中して聞いているといつの間にか6時間半は終了していた。

繰り返し語られていたテーマは

企業、ビジネス、働く事とは、本来社会をよくするために存在する

という事。現代を生きる私達はお金を稼ぐ事、利益を最大限に生む事を優先させ、大切な事を見失っている。

このテーマを紐解くために様々な取り組みや、考え方、例えが色んなスピーカーの考えと共に紹介された。

次々と湧き上がってくる感情。驚き、納得、感動、時には涙さえ流れる。

800人を超える学生から70代までの老若男女がスピーチが終わるごとに割れんばかりの拍手をしていた。

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こんな6時間は今までに経験したことが無かった。

 

聞き終わった私には、ある種の希望と勇気に満ち溢れていた。

気持ち良い余韻に浸りながら、そして一斉に会場を後にしていく人たちの中、私はすぐ立たず、席に座って考えた。

 

「感動した」ことは本当にいい体験だ。

しかし、「感動しただけ」では意味がない。

私がここで感動しても状況は何も変わっていない。

「行動して初めて意味がある」

 

このサイトだってそうだ。自分が知った事を1人でも多くの人に広めたいという1つのアクション。

出来る事から少しずつ。自分に出来る事をやっていきたい。

 

そして今回の講演会で「人を感動させること」の力強さ、「Emotion」の大切さを改めて知る事が出来た。

自分が今取り組んでいる卒業論文のテーマがより面白くなってきた。

How Different Presentation Modes and Speaker Characteristic Affect an Audience’s Views on Social Issues.”

(=社会問題に対する人々の意見を変える為にはどのようなプレゼンテーションの仕方及び、話者の特徴が効果的か)

この卒業論文の執筆も残り1カ月かけて真剣に向き合いたい。

 

以上このフォーラムについての感想を短くまとめたが、

この記事の以下の部分では簡単にそれぞれのゲストスピーカーのテーマと印象に残った言葉を紹介したい。

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1 「ソーシャルビジネスの可能性 -誰も取り残さないビジネスのつくり方―」 

ボーダレス・ジャパン代表取締役社長 田口一成氏

 

・現代=不平等な格差社会。上位1%の人のお金=99%の人のお金。 1%のお金に99%の人がのっかっている。

 

・ボーダレス・ジャパンとは?

・ボーダレス・ジャパン=社会起業家を育てるのための会社。 社会問題を解決する企業のみをつくる。成功や利益は次の社会起業家を育成するために使われる。

毎年10以上のソーシャルビジネスの企業を創出

売上 49憶2000万円 利益 4億円 2019年

 

・(企業一例) 借金づけの葉巻タバコ農家を変えた妊婦専用ハーブティーの成功

 

心に残ったキーワード

・「First ペンギンであれ、挑戦を恐れるな」

・「やめない限り成功する」

 

 

2 「私たちのソーシャル・アクション」(パネルディスカッション形式)

LORNS代表取締役 福寿満希氏、マイソル代表取締役 福澤久氏

 

起業して2~5年の若い社会起業家2名を中心としたパネルディスカッション。

「ビジネス」と「社会貢献」はつながる。

 

 

心に残ったキーワード

・「若いうちに失敗を沢山しなさい」

・「現場に入れ。まずは企業してみる。卓上で学ぶ事は限られている。実際にやって初めて分かる」

・「身の丈にあったことをまずは精一杯やってみる」

 

 

3 「問いを立てるデザイン -多様な人が生きやすい未来を描くには―」 

アーティスト/東京藝術大学デザイン科准教授 スプツニ子!氏

 

・問いを立てるデザイン=問題を未來から探してきて、皆に考えさせる。

(2つの例 「(Im)possible Baby」「東京減点女子医大」)

 

・例1「(Im)possible Baby」

同性愛者の遺伝子情報を用いて、2人の子供のイメージをCGで作成して、「もし2人に子供が生まれたら」という未来想像の家族アルバムを作った。

その写真を見た2人が思う事とは、

又その作品を見て周囲の人々は「同性同士で子供をつくることに」どう考えたかを巡ったドキュメンタリー。

 

・例2「東京減点女子医大

・2018年に起こった「東京医大が女子受験者を一律減点した」という大きなスキャンダル。

「日本という先進国が今だにこんな事をするのはあり得ない。」と世界にも衝撃を与えた。日本医療女性は約20%。 

そのテーマを巡り、「エリートな男性医師ロボットを作って活躍する女子医大」が皮肉を込めて作られるのであった。

 

 

2つの例から分かるように、スプツニ子さんはアートとテクノロジーの力を駆使して世間の人に、現在または将来起こり得る問題を考えさせる。

 

・「Let’s make this world a better place!」

よりよい世界を作ろう!よく聞く言葉

 →でも誰にとってのよい世界? それぞれの人、文化、考え方によって良い世界の定義は変わってくる。それをしっかりと考える事が重要。

 

・AIの問題点。

(例)過去のデータを元に犯罪者の懲役年数を決めるシステム

→同じ犯罪を犯しても白人より黒人の方を懲役年数を長くするようAIが判断。

長い人種差別の歴史を過去のデータとして、AIが学習してしまう。人間が行ってきた差別、謝りの歴史を今度はAIがするようになる社会。

 

・テクノロジーが私たちの世界、常識を変えてきた。

例: 30年前体外受精をへて生まれた子供は「モンスターベイビー」と呼ばれ、世間から大バッシングを受けた。しかし、今では体外受精は多くの人に利用され感謝されている。現在日本では15人に1人が体外受精で生命を授かっている。

 

心に残ったキーワード

・「人の発想が変われば、世界は変わる」人間は固定概念をテクノロジーでガラリと変えてきた。

 

・「課題を発見すること」は課題を解決するのと同じくらい大切。

 

 

4 「SDGs時代の六方よし経営」 

 SDGパートナーズ 代表取締役CEO 田瀬和夫氏

 

・色んな所で聞く「SDGs」でも本来の意味を我々は理解出来ていない。

 SDGsを考えるにあたって重要になってくる前文を見てみよう。

 

・「no one will be left behind」 「誰ひとり取り残さない」

=格差、マイノリティ差別の解消。全ての人が参加できる社会。

 

・「in larger freedom」一層大きな自由。

「自由さ」=出来る事が多い=出来る事の選択肢が多い=選択肢がある中から選べる人生。

発展途上国で笑っている子供たち、でも彼らには生きるか死ぬかを選ぶ自由すら存在しない

 

SGDsとは

「世代を超えて」「すべての人が」「自分らしく」「よく生きられる」世界をつくる

 

・SDGs1つに取り組んでやった気になるな

複合して取り組んで初めて社会が動く。良い影響が広がる(SDGsドミノ)

・「(例) 学校給食」の導入1つで色んな問題が改善される 

 (食べ物を食べに子供が学校に来る→勉強を始める→読み書きできる→仕事につける→貧困が減る)

 

・「売り手よし」「買い手よし」「世間よし」

それに加えて「作り手よし」「地球よし」「未來よし」 の六方よしでビジネスを行う

 

 

心に残ったキーワード

・企業とは、お金を稼ぎ利益を得ながら社会に善をなす存在

 →全てのビジネスはソーシャルであるべき。

 

5 「新しいエコシステムと新しい文明」 

グラミン銀行創設者 ムハマド・ユヌス博士

 

ノーベル平和賞も受賞したユヌスさんは、グラミン銀行を開設し貧しい女性にお金を貸し始めた。 

・女性に貸す理由=Impact of family 最も家族にいい影響が出る。女性は必ず稼いだお金を家族・子供のために使う。

・家族が変わる→国が変わる。

 

・ソーシャルビジネスは国を超えて影響される。良い影響が周りに伝わっていく。

 

・Human being 現代の我々は人間性を忘れている。お金のことしか考えていない。我々はお金を作るロボットではない。

 

 

心に残ったキーワード

・貧困は貧困国の人から生まれていない。システムが貧困を生み出している。システムを変える必要がある。

“Poverty is not creative by poor people. Poverty is made by system.”

・Emotionの力は強い

・お金を稼ぐことは幸せ。でも他の人を幸せにすることはもっと幸せ “Supper happy”

・皆力を持っている。世界を変える力。他の人を待つな

・Social Science ではなく Social Fiction

月に行けた人間が貧困の無い世界を作れないわけがない。本気になっていないだけ。

 

6 「なぜ、21世紀は女性の時代なのか ―いま求められる生命論と女性原理への回帰」 

 シンクタンク・ソフィアバンク代表 田坂広志氏

 

・簡単に男女差別がどうとかを言いたいのではない。薄っぺらな議論を交わしたくはない。

 

・人間は誰しも心の中に父性も母性も両方持っている。偏ってはいけない。父性と母性双方のキャラクターの良さを活かす。

 

・1人の人間が女性らしさ、男性らしさを要所要所で発揮する

 

現代社会は「操作社会」

人の心も何でもかんでも操作しようとする。

広告を使って人の心を操作し、大量の物を購入・消費させている。

 

・AI革命の中生き残る人間とは3つの能力を持つ人

1クリエイティビティ(創造性) 

2ホスピタリティ(対人的能力)

3マネジメント(心の管理)

 

 

心に残ったキーワード

・現代我々は「白鳥が自分は白いという事を忘れている」状態。

ビジネスとは本来ソーシャルであるものだった。しかし現代のビジネスはそうではない。お金儲けの為には不正もする。だからわざわざ「ソーシャルビジネス」なんて呼ばれてしまう。

ビジネスは、社会をよくするためにあるもの。

 

 

今回のフォーラムで8名のスピーチを聞いて、

新しいことを知ること、学ぶことの楽しさを改めて痛感させられた。

そして挑戦する事、出来る事をひたむきにやる事への勇気を貰った。

時間はかかるかもしれないが、私に出来る事をやる!本当にこの6時間半は私にとってのコンパスとなった。

 

ここで再度自分に言い聞かせる。

感動だけで終わらせず、実際に行動する。

 

 

 

(編集後記)

今回実を言うと、このフォーラムに参加できたのはギリギリの滑り込みであった。

存在を知ったのは1カ月以上前だったのに購入を先延ばしにしていたのだ。1週間前位に見てみると公式サイトではチケットが売り切れていた。

公式サイトはダメだったが、「チケットぴあ」で奇跡の残りを見つけて何とか参加できた。

教訓は、「気になったらすぐ申し込め」「気になったらとにかく行ってみろ」という事である。

何故ならその1回の話が人生を変えるかもしれないのだから。